【InterBEE2009】ヒロテック、BS/CS110度デジタル放送受信OFDM再変調装置を展示

2009.11.18 UP

BS/CS110度デジタル放送受信OFDM再変調装置
PSI設定画面

PSI設定画面

受信チューナ設定画面

受信チューナ設定画面

 ヒロテック株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役 栗須 基弘)は、開催中のInterBEE 2009(国際放送機器展)において、BS/CS110度デジタル放送受信OFDM再変調装置(DBS6070)を展示した。


<<地上デジタル放送(UHF帯)の空きチャンネルへモジュレーション>>

 BS/CS110度デジタル放送受信OFDM再変調装置(DBS6070)は、1Uハーフサイズの筐体に、BSデジタル放送とCS110度放送受信チューナ、MUX、PSI生成回路、OFDM変調器を内蔵ししたトランスモジュレーション対応自主放送システム。

 BS/CS110度デジタル放送を受信し、1トランスポンダのTSストリームを抽出、1トランスポンダの暗号化された全てのTSをB-CASカードを使いデコードし、抽出したTSから任意の番組を地上デジタル放送のOFDM変調へ変換して、地上デジタル放送の空きチャンネルにて放送することができる。


<<地上デジタル放送に必要なすべてのSI情報を追加可能>>

 本装置の大きな特徴は2つ。1つは、PSI生成機能により、地上デジタル放送に必要な全てのSI情報、例えば、リモコンキー番号、チャンネル番号、県域、チャンネル名などを追加することができる。2つ目は、受信したTSストリームから抽出したEPGを再編成し、BMLデータもMUXにて多重して放送することができるそのまま利用することができる点だ。

 なお、ヒロテックが提案する本方式は、ケーブルテレビ仕様ではなく独自仕様であるが、「ケーブルテレビ会社からは、日本ケーブルラボへ地上デジタル放送トランスモジュレーション仕様として提案したいという話が出ている」とヒロテック代表取締役の栗須基弘氏は説明した。


<<1台100万円程度と安く提供>>

 本装置は、今年の8月から販売を開始しており、価格については「1台100万円を目標価格としたい」と栗須基弘氏は説明した。また、栗須基弘氏は「本装置は、従来のBS/CS110度デジタル放送トランスモジュレーション装置と比べても1台100万円程度と安く提供することができる。

 また、地上デジタル放送の変調方式へ変換し、空きチャンネルをつかって伝送できるため、ホテルなどの館内放送やケーブルテレビ、自主共聴システムに使っていただけると考えている」と説明した。

 今後は、自主放送システムとしてホテル、学校、病院等売り込んでいきたいと語った。

PSI設定画面

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受信チューナ設定画面

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#interbee2019

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