【映像制作の現場から】”関西発”の情報発信を目指す デジタル一眼レフによる映画撮影のワークフローを実践

2009.11.18 UP

5D+Redrockシネスタイル
倉田修二氏(左)

倉田修二氏(左)

Studio DU Osaka

Studio DU Osaka

<<デジタル一眼レフによる映画撮影のワークフローを実践>>

 どこの製作現場でも受注の激減や予算の削減が深刻となっているが、大阪を拠点とする「IDC(映像創作集団)」が意欲ある活動を見せている。
 このたび、赤坂にあるStudio DUと相互協力のもと「Studio DU Osaka」を開設。赤坂と同様の活動を催す予定でIDCもその一部を担っている。

 関西圏内としては逸早くDSLRシネマ機材(デジタル一眼レフカメラによる映画撮影フロー)Canon 5D mark2とRedrockシステムを導入、これはminiコンバーター、7inchモニター、DCコンバーターを備え全てIDXバッテリーで駆動できる仕様となっている。


<<多様なワークフローに対応 JSC所属会員が協力して結成>>

 DSLRシネマは昨年来、注目を浴びているものであり、IDCでは撮影から編集、カラーコレクション、またオリジナルを最良の状態で出力できるようポストプロダクションへの橋渡しなど、様々な規模・スタイルの映像製作に対応。IDCは(協)日本映画撮影監督協会(JSC)所属の倉田修二氏、豊浦律子氏、森崎真実氏が中心となって作った事務所で、これまでも関西圏におけるRED ONE撮影のスーパーバイズや、ポストプロダクションに向けたデジタルI/O (Kona3を介したHDテープ変換)を行っている。

 近年では近隣の京都の撮影所でもフィルム撮影は減少し、TV-CMでもほとんどがデジタル製作となっているようだが、倉田氏は現場のそうした急速な移り変わりを受け、デジタル制作でも色再現の特性曲線とRGBγカーブを研究し尽くし、十分な表現幅に達することを前提としている。

 「映像の祖であるフィルムが長年培ってきた本質が変わるわけではないので、いかにその元データに戻せるかがデジタル圧縮の鍵。なので若い人たちにはこれからも(フィルムという)基本をしっかりと学んで欲しい。またその精神で運営していきたい」と語る。東京に偏りがちな映像業界、しかも不況の折ながら”大阪発””関西発”の情報発信を積極的に試みているIDCとStudio DU Osaka。いずれ、ぜひその詳細をレポートしたい。

【IDC/Studio DU Osaka】
代表:撮影監督 倉田修二(JSC) 〒530-0043大阪市北区天満4-14-19-509 ℡06-6357-2251

倉田修二氏(左)

倉田修二氏(左)

Studio DU Osaka

Studio DU Osaka

#interbee2019

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