【ニュース】ウェスティンホテル東京 印タタ・コミュニケーションズと提携しテレプレゼンス・ルームを開設

2011.2.10 UP

ウェスティンホテル東京のパブリック・テレプレゼンス・ルーム
ウェスティン 越川氏

ウェスティン 越川氏

タタ C.ステファン氏

タタ C.ステファン氏

 ウェスティンホテル東京(東京都・目黒区)は1月27日、高精細ビデオ、オーディオによるビデオ会議システム、テレプレゼンスの時間貸しサービス「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」を開始すると発表した。

 ウェスティンホテル東京の館内にテレプレゼンス・ルームを設け、同社のインターネットで事前に日時を指定・予約して利用できる。ホテル宿泊者でなくても利用可能。利用料は、1時間5万2500円。4月30日まではキャンペーン価格として2割引で提供するという。ウェスティンホテル東京 宿泊部長の越川慎一氏は、「売り上げもさることながら、ホテル利用者の利便性の向上や、同サービスが至近で利用できることによるホテル利用の増加に期待している」という。同サービスの売上げは、タタとの間でレベニューシェアされる。

 今回の導入は、ウェスティンホテルを擁するホテルチェーン企業スターウッドホテル&リゾートが、09年に印タタ・コミュニケーションズ、米シスコシステムズと提携し、世界各地のホテルに導入を進めているもの。スターウッドは、すでにカナダのシェラトン・センター・トロント、Wシカゴ・シティ・センターなど13施設に導入しており、日本は今回が初となる。

 タタが保有する通信用海底ケーブルを用いて、世界中のテレプレゼンスシステムと接続が可能だ。タタは、05年に通信用地下ケーブル会社のTycoを買収するなどして、自社保有の海底ケーブルを用いた専用線で世界中にアクセスが可能という。
 タタが提供するパブリックルームや、企業のプライベート用途に提供しているテレプレゼンスシステムに接続が可能。タタのテレプレゼンスルームは現在、世界29拠点にあるという。また、英ブリティッシュテレコム、スペインのテレフォニカなど、提携している通信事業者のテレプレゼンスシステムとも接続できる。

 テレプレゼンスシステムはシスコシステムズが構築するもので、通信規格はSIP対応。画像圧縮はH.264を使用している。現在は、他社のテレプレゼンスシステムや、テレビ会議システムとの接続はできないが、 タタ・コミュニケーション 製品開発部長のクリストファー・ステファン氏は、「他機種等との接続は大変に要望が多いため、順次対応していく計画」という。

 パブリック・テレプレゼンス・ルームは、楕円形の会議テーブルが置かれた個室になっており、テーブルの半分に3枚の大型ディスプレーが配置されている。テレプレゼンスを行うと、ディスプレーに先方の会議室が表示されるが、このとき、相手も同様のテーブルに座っていることで、あたかもテーブルを囲んでいるような臨場感を作り出している。テーブルや壁の素材・色、照明などが、こうした効果を生み出すように設計されているという。

 3枚のディスプレーには、それぞれ別の回線からの映像を表示できる。記者発表では、シンガポール、サンフランシスコ、シドニー、パリの4カ所を接続してデモを行った。表示は一度に3カ所だが、発言をすると、自動的に発言者に切り替わるようになっている。最大で、1枚のディスプレーに16の回線を接続して切り替えることができるという。

ウェスティン 越川氏

ウェスティン 越川氏

タタ C.ステファン氏

タタ C.ステファン氏

#interbee2019

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