【InterBEE 2010】メインコンセプト・ジャパン、Blu-ray 3D/MVC用SDKを出展

　ビデオ、オーディオ用CODECを用いたアプリケーション開発用SDKを開発する独メインコンセプト社の日本法人であるメインコンセプト・ジャパン（ブース：5302）は、3Dブルーレイ用のエンコードが可能な「Blu-ray 3D/MVC SDK」を出展した。

　同社はMPEG-2、MPEG-4 AVC/H.264, VC-1をはじめとする多くの符号化方式用のSDKを「CODEC　SDK」として出荷している。アプリケーションソフトを開発するソフトウェアメーカーは、同社のSDKを購入し、CODEC部分を自社のアプリに組み込んでいる。
　採用例には、Adobe Premiere Pro、Sony Vegas、ペガシス TMPEG Enc.など著名なソフトが並んでいる。今回出展されたBlu-ray 3D/MVC SDKは、3Dブルーレイ用のエンコードを行うソフトウェアを開発する事業者が導入するものである。昨年、新たに規格が定まったMVC（MPEG-4 AVC/H.264 の拡張。Annex Hに規定されている）がいちはやく製品化されている。

　この他に、単独のトランスコーダとして使用できるアプリケーション「Reference Ver.2」も出展された。各種のCODEC方式およびファイルフォーマットからの読み込みに対応し、必要に応じたCODEC方式で書き出せる。AVC/H.264では、NVIDIA社のCUDAによるエンコーディングがアップデートにより対応しており、GPUハードウェアを使ってエンコードを大幅に加速することができる。

　これらの製品の核をなすメインコンセプト社のエンコーダは、画質に定評がある。また、多くのパラメータが調整可能となっており、アプリケーション開発者または最終ユーザは、必要に応じてパラメータを追い込める。高画質に加えて、このような機能を持つことも高く評価されている。