【Inter BEE 2014】プロジェクションマッピング協会がInter BEE初出展 イベント事例紹介やマッピングのデモも実施

2014.11.6 UP

PMAJが主体となって実施した千葉県・柏駅前のプロジェクションマッピング

PMAJが主体となって実施した千葉県・柏駅前のプロジェクションマッピング

PMAJの石多未知行代表理事

PMAJの石多未知行代表理事

■マッピング事例紹介のほか簡単なデモも実施
 プロジェクションマッピング協会(PMAJ、石多未知行代表理事)は、マッピングの普及・啓蒙を目的として、今年初めてInter BEEにブースを構える。
 同協会の代表理事である石多未知行氏は「ここ数年でプロジェクションマッピングという言葉も一般化し、日本国内でも年々市場が活性化している。放送業界でもマッピングを番組内に取り入れたり、放送局が関連するマッピングイベントも多くなってきている。Inter BEEでは、これまで当協会が中心になって行ったマッピングイベントの事例をビデオ映像で紹介する。あわせて簡単なマッピングのデモも行う予定だ。ぜひブースに足を運んで欲しい」と話す。

■2012年が日本のプロジェクションマッピング元年
 プロジェクションマッピングは、欧州、中でもフランスやイギリスを中心に発展してきたが、わが国では2010年からクリエイターの石多未知行氏を中心に神奈川県逗子市でマッピングイベントが行われ(2014年まで継続中)プロジェクションマッピング協会も発足した。その後2012年7月に、映像やCGのクリエーターを中心とした業界団体として、一般財団法人化された。プロジェクションマッピング協会が発足した。
 協会が財団法人化した2012年は、東京駅などで大規模なプロジェクションマッピング(PM)が実施され、大きな話題となった。

■日本初の事例は20年前にフィルムプロジェクターで実施
 日本国内では約20年前に東京・恵比寿の恵比寿ガーデンプレイスで東京都写真美術館のオープニングイベントの一環としてフランス人アーチストの監修により実施されたのが最初の事例と考えられている。当時は現在のようなデジタル映像のプロジェクターではなく、フランス製のPIGI高輝度スライドプロジェクターにより主にフィルム素材を使って上映された。欧州などでは現在でもプロジェクションマッピングにこのようなフィルムプロジェクターが利用されることも多い。
 有楽町丸井「イトシア」のオープニングイベントでバルコ製の高輝度プロジェクターを多数使い「光のショウ」としてのイベントを行ったことが約10年前にあるが、このような催しも今でいうプロジェクションマッピングであったと思われる。

■実物(リアル)と映像(バーチャル)をシンクロさせる映像手法
 石多氏はプロジェクションマッピングの魅力について、次のように話す。
 「プロジェクションマッピングとは実物(リアル)と映像(バーチャル)をシンクロさせる映像手法。平面に単純投映するのではなく、建築や家具などの立体物、または凹凸のある面にプロジェクター等で投映する点が特徴」
 「映像等の素材にはスクリーンとなる対象と同じ立体情報や表面情報を持たせ、投射の際にぴたりと重なり合うようにさせる。これにより、映像の動きや変化で、対象物が動いたり、変形したり、または自ら光を放つ様に感じさせる幻想的で、錯視的な映像表現でもある」
 「投映対象の表層に映像素材を貼り合わせる(マッピング)ことにより、対象が持つパーツ・凹凸といった情報を利用しながら、映像による光や陰影を与えることで、より立体的に、あるときは全く別の表情を浮かび上がらせ、更には動かないはずのモノが本当に動いているかの様なリアルな立体感、空間感を表現することができる」

【財団法人プロジェクションマッピング協会】
住所:〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-6-15 霞が関MHタワーズ6F
URL:http://www.projection-mapping.jp
映像・放送関連機材部門 /ホール3 /3309

PMAJが主体となって実施した千葉県・柏駅前のプロジェクションマッピング

PMAJが主体となって実施した千葉県・柏駅前のプロジェクションマッピング

PMAJの石多未知行代表理事

PMAJの石多未知行代表理事

#interbee2019

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