【Inter BEE 2014】ヤマハ 2015年リリースの新デジタルミキサー「CL/QLシリーズ Version 3.0」や、ハイエンドオーディオプロダクションシステム「Nuendo6.5」など出展

2014.11.12 UP

新デジタルミキサー「QLシリーズ」

新デジタルミキサー「QLシリーズ」

DAWシステム「NUAGE」

DAWシステム「NUAGE」

(左)NEXOのフラグシップスピーカー「STM M28」、(右)新型スピーカー「GEO M6」

(左)NEXOのフラグシップスピーカー「STM M28」、(右)新型スピーカー「GEO M6」

iOSに対応する次世代オーディオインターフェース「Sonic Port Series」

iOSに対応する次世代オーディオインターフェース「Sonic Port Series」

 ヤマハミュージックジャパン(プロオーディオ部門、#1216)はグループ会社である「Steinberg」と「NEXO」とのシナジーをより一層強化するとともに、今年新たにヤマハグループに加わった「Line 6」のライブサウンド商品群を展示。各ブランドの商品群を先進のデジタルオーディオネットワークによって連結し、ライブサウンドからブロードキャスト、ポストプロダクションに至る“音の入口から出口まで”網羅する最適なソリューションをトータルに提案する。
(上写真=2015年にリリース予定の新デジタルミキサー「CL/QLシリーズ Version 3.0」)

■2015年リリースの新デジタルミキサーYamaha「CL/QLシリーズ Version 3.0」参考出展
 出展ブランドは4つある。その1つであるYamaha ブランドでは新デジタルミキサー「QLシリーズ」、2015年にリリース予定の新デジタルミキサー「CL/QLシリーズ Version 3.0」などのシステム展示を行い、各々のマーケットの顧客に最適なソリューションを提案する。
 さらにI/Oラック「RMio64-D」、アナログミキサー定番シリーズの第3弾「MGシリーズ」、パワードスピーカー「DBRシリーズ」、スピーカー「CBRシリーズ」、小規模商業設備向けのパワーアンプ「MA2030/PA2030」などの新商品を出展する。

・「QLシリーズ」
 上位機種CLシリーズの「核」となる要素をコンパクトに凝縮したオールインワンデジタルミキシングコンソール。高純度のナチュラルサウンドと多彩な音作りが可能なプロセッシング群を搭載する。TOUCH AND TURNによるスムーズなオペレーションも実現している。Dan Duganオートマチックミキサーを標準搭載するとともに、Danteに標準対応し、小規模から大規模なシステムにもスケーラブルに対応する。

・「CL/QLシリーズ Version 3.0」
 ブロードキャストとライブサウンドで求められる数々の新機能を追加した。主なブロードキャスト向け新機能として、5.1 Surround Panning / Monitoringや放送局・レコーディングスタジオで定番のコンプレッサーをVCM TechnologyによりモデリングしたBuss Comp 369などを搭載する。また主なライブサウンド向け新機能としては、8 band PEQやReal Time Analyzerなどオペレータの操作環境をさらに向上する新機能が追加された。またCLシリーズにはDuganオートマチックミキサーを新たに搭載した。なお、本製品は参考出展。正式リリースは2015年の予定だ。

・RMio64-D
 Dante/MADI変換に対応し、ライブサウンド・ブロードキャスト・ポストプロダクションなど幅広い用途で活用できる。MADI入出力にSRCを搭載し、ワードクロックの異なるシステム同士を接続可能。サンプリング周波数192kHzに対応し、Nuageシステムと高い親和性を実現した。Dante/MADI端子ともにリダンダンシー接続に対応する。発売は2014年12月の予定。

・「MGシリーズ」
 6チャンネルから20チャンネルまでの豊富なラインナップを揃えるアナログミキサー。SPXマルチエフェクトとUSBオーディオインターフェース機能を搭載したXUモデルと、スタンダードモデルがある。インバーデッドダーリントン回路を採用したディスクリートClass-Aマイクプリアンプ「D-PRE」により、高音質を実現。ノブひとつで複雑な処理を実行する1-knob compも搭載する。

・「DBRシリーズ」
DSR/DXRシリーズの技術を継承し、小型軽量化、高音質、高音圧を実現したパワードポータブルスピーカー。新設計のClass-Dアンプと高耐入力スピーカーユニットの組合せにより、1000Wの高出力および132dB SPL(Peak)の高音圧を実現(DBR15)。FIR-X tuningにより、分解能に優れた高音質を実現する。フロアモニター設置や設備における吊り設置など様々な用途に対応する。

・「CBRシリーズ」
 高品位なスピーカーユニットとスムーズな定指向性ホーンによる高音質を実現したポータブルSRスピーカー。高信頼性のHF保護回路と高耐入力LFユニットにより大音圧を実現した。フロアモニター設置や設備における吊り設置など様々な用途に対応する。

・「MA2030/PA2030」
 小規模な商業空間にマッチするコンパクトで堅牢なClass-Dパワーアンプ。簡単なセットアップと操作を実現するユーザーインターフェースが特徴だ。ローインピーダンス(3Ω/4Ω)・ハイインピーダンス(100系/70系)の切り替えも可能。MA2030はフィードバックサプレッサー・ダッカー・オートレベラーなど搭載する。

■Steinbergの主力はハイエンドオーディオプロダクションシステムの最新版「Nuendo6.5」
 Steinbergブランドではハイエンドオーディオプロダクションシステム「Nuendo6.5」、そのポテンシャルを最大限に引き出すハードウェア「NUAGE」を中心に、定番の波形編集/マスタリングツール「WaveLab8.5」、オーディオインターフェース「URシリーズ」を出展する。

・「Nuendo6.5」
 ミックスコンソール、ハイエンドチャンネルストリップを刷新し、最先端サラウンドプラグインIOSONO Anymix Proを搭載。さらにボイスレコーディングや吹き替えに最適化したADRシステムを実装する。ラウドネス測定機能の統合、Voxengo CurveEQの搭載、編集をさらに高速化するインターフェース、MemZap 機能、Pro Sound Effects ポストプロダクションライブラリーの実装など、オーディオポストプロダクションの作業環境を大幅に強化した。

・「NUAGE」
 SteinbergとYamaha のコラボレーションにより生まれたDAWシステム。DAWソフトウェアNuendoとの一体感、高い操作性が強み。音声伝送規格にはDanteを採用した。システム環境に合わせ、柔軟な組み合わせが可能なコンポーネント構成となっている。Nuendo6.5機能コントロール、ProTools連携などポストプロダクションの要求に応える様々な新機能も追加している。RシリーズやAD8HRのリモートコントロールなど、Yamaha 機器との高度な連携も可能だ。

・「WaveLab8.5」
 OS標準のフォルダーを利用し、ドラッグ&ドロップによってオーディオファイルの処理やレンダリングを自動的にオフライン処理できる。複数のオーディオファイルフォーマットへの同時レンダリングも可能だ。またMP3、AAC、OGG Vorbisなどのコ―デックや設定による音質をレイテンシーなしにA/B/C比較できる。iTunes、iPhone、iPad などApple製品対応のAACフォーマットへの直接書き出しにも対応する。

・「URシリーズ」
 SteinbergとYamaha の共同開発によるUSB2.0オーディオインターフェース。用途に応じて4機種をラインナップ。高音質なD-PREマイクプリアンプやレイテンシーフリーのモニタリングなどが可能だ。

■NEXOのフラグシップスピーカー「STMシリーズ」の新モジュールを披露
 NEXOブランドでは数百人規模から数万人規模の現場まで、高い柔軟性とスケーラビリティで幅広い用途に対応するNEXOのフラグシップスピーカー「STMシリーズ」の新モジュール「STM M28」、コンパクトなキャビネットにNEXOの持つテクノロジーを凝縮した新型スピーカー「GEO M6」を中心に展示する。

・「STM M28」
 STMシリーズのスケーラビリティを最大化するオムニモジュール。大規模システムのダウンフィルから小・中規模システムのメインアレイまで、幅広いサイズに対応する。GEOテクノロジー「HRW™」により、高域の最適なカップリングを実現した。また高域には低歪率と耐久性を兼ね備えた「Ketone Polymer」ダイヤフラム(2.5”x2)、低域にはハイエクスカーションドライバー(8”x2)を採用。コンパクトな筐体で優れた音圧を実現する。

・「GEO M6」
 優れた音響性能を常設・仮設問わず、あらゆるアプリケーションにて提供可能なモデル。フルレンジモジュール「GEO M620」と低域拡張モジュール「GEO M6B」の2モデルがある。ラインアレイ、ポールマウント、壁付け、トラスへのリギングなどに対応する豊富なオプション類が用意されている。独自のリギングシステムにより、エンクロージャー強度に依存しない安全なリギング機構も実現している。

■Line 6の次世代オーディオインターフェース「Sonic Port Series」などを展示
 Line 6ブランドでは革新的なスマート・ミキシング・システム「StageScape M20d」、スタジオクオリティ・サウンドを実現するパワフルなスピーカーシステム「StageSource Series」、操作の簡易性と優れたサウンドクオリティを両立した2.4GHz帯デジタルワイヤレスシステム「XD-V Series」等のライブサウンド商品に加え、プロクオリティのレコーディングを実現するオーディオインターフェース「POD Studio Series」、iOSやPCに対応する次世代オーディオインターフェース「Sonic Port Series」等のレコーディング用商品を展示する。

・「Sonic Port Series」
 iOSやPCに対応するプロクオリティの次世代オーディオインターフェース。内蔵ステレオ&モノ・コンデンサーマイク搭載により、ライブパフォーマンスを優れた明瞭度でレコーディングすることが可能だ。ギター/ベース入力、ステレオ・ライン入力、ヘッドフォン出力、ステレオ出力などに対応。USBパワーサプライを利用することで、iOSデバイスへ電源供給でき、長時間のモバイルレコーディングも可能となっている。

■第50回開催記念イベント「INTER BEE EXPERIENCE」で“大音量デモ”を実施
 同社は11月20日(木) 10:30から幕張メッセ・イベントホールで行われる第50回開催記念イベント「INTER BEE EXPERIENCE」にも出展する。これは国内展示会では初となる、音響各社の参加による吊り下げラインアレイスピーカーの体験デモンストレーション。イベントホールの大空間を使用した“大音量デモ”により、スピーカーの性能を試聴体験できる。
 イベントは2部構成。1部ではNEXOのフラグシップスピーカー「STMシリーズ」によるラインアレイスピーカー体験デモを実施する。デモタイムは14:50から15:20まで。
 2部では国内外から注目を集めるコンテンツクリエイター集団「ライゾマティクス」との共同制作による日本発・世界発信のライブエンターテインメント「アニバーサリー・ライブパーティー」が行われる。会場ではデジタルミキシングコンソール「CLシリーズ」および「STMシリーズ」が使用される。デモタイムは17:40から19:40の予定。登録制で入場は無料だ(1部、2部共通)。

【ヤマハミュージックジャパン】
本社住所:東京都港区高輪二丁目17番11号
URL:http://www.yamahaproaudio.com/japan/
プロオーディオ部門 /ホール1 /1216

新デジタルミキサー「QLシリーズ」

新デジタルミキサー「QLシリーズ」

DAWシステム「NUAGE」

DAWシステム「NUAGE」

(左)NEXOのフラグシップスピーカー「STM M28」、(右)新型スピーカー「GEO M6」

(左)NEXOのフラグシップスピーカー「STM M28」、(右)新型スピーカー「GEO M6」

iOSに対応する次世代オーディオインターフェース「Sonic Port Series」

iOSに対応する次世代オーディオインターフェース「Sonic Port Series」

#interbee2019

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