InterBEE REVIEW2016
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IABM:放送・メディア業界の動向を追跡11月17日(木)10:00-10:40 招待講演1  放送関連機器のサプライヤーはまだ収入の54%をハードウェアに頼っているが、まもなくソフトの収入が50%を超えると見られる。放送局やメディア業界が既製品の機材を使ったソフト主導のビジネスインフラに移行しつつあるため、オーダーメイドの機材メーカーは苦戦を強いられている。そのため既存のサプライヤーは、専用のハードから多目的の機材で動くソフトに移行しつつある。 先進国の放送市場では、次世代の地上波規格(ATSC3.0やDVB-T2)への移行などが送信関連の商品やサービスへの投資が進んでいる。 発展途上国ではSDからHDや、アナログから地デジへなどの長期にわたる移行はまだまだ大きな産業需要が見込める。例えば、アジア太平洋地域で地デジ化が終了しているのは日本と韓国のみである。またUHDへの移行については、消費者がそれを求めるかどうかが不透明である。 モバイルを中心としたデバイスの発展は従来型の放送の概念を変えつつあるため、業界は余分のコストや、技術予算捻出のために一層の効率化が図られている。クラウドをコアにした「デジタルトランスフォーメーション」がメディア業界に与えるインパクトとは何か?11月17日(木)11:00-11:40 招待講演2 マイクロソフトのAzure Media Analyticsは放送局の関係者が容易に活用できるよう開発されたAI/機械学習のクラウドサービスである。メタ・データを生成してくれる機能が幾つかある。一つは「話し言葉を文章にする」機能である。二つ目は画像の中から特定の人の顔を選別したり、感情に関しては、8種類程度の喜怒哀楽を推定できる。三つ目は、監視カメラなどに使われる、動いているものだけを取り出す機能。四つ目は動画の中に出てくる文字情報を取り出す機能である。 Azure Media Analyticsにはもうひとつ「クリッピング」機能がある。そのひとつがハイライトシーンのクリップを自動的に作成する機能で、2時間くらいの動画を2分くらいのスムースに流れる動画にすることができる。最後の機能は、特定の人だけにボカシをかけるものである。 一例を挙げれば、水の中で泳いでいる人物の画像をこのサービスに入れると、この人物の性別、年齢、顔の特定だけでなく、この人物が「プールの中で泳いでいると思われる」といった文章まで自動生成してくれる。84IABM APAC理事 ピーター・ブルース 氏マイクロソフトコーポレーション ワールドメディア&ケーブルマネージングディレクタートニー・エマーソン 氏日本マイクロソフト株式会社 テクニカルエバンジェリスト(Cloud & Media)畠山 大有 氏

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