InterBEE REVIEW2012 (JP)
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80聞き手女子美術大学 大学院 美術研究科 教授デザイン専攻(メディアアート造形)為ヶ谷 秀一 氏話し手NASA Digital Television Program Managerロドニー グラブス氏 InterBEE会期2日目の11月15日に開催された映像シンポジウム「神秘的で美しい“宇宙”を体感 ~高臨場感映像テクノロジの進化~」では、NASAの宇宙映像システムや、JPL(ジェット推進研究所)が取り組む火星探査機などから送られてくる画像データの映像化などの最新宇宙映像テクノロジーが紹介された。 来日したNASAのDigital Television Program Manager ロドニー グラブス氏は、貴重な撮影素材やCGなどを活用した映像で、一般市民にNASAの活動を紹介している。 グラブス氏はこうした活動を「国民が実際に関われることを分かち合え、同時に、科学者やエンジニアたちの仕事の向上にも役立つ」と位置づけ、さらに映像による先端技術の紹介が「科学の進歩や教育に貢献していける」と指摘する。 本インタビューの聞き手で、映像シンポジウムのコーディネイターを務めた女子美術大学 大学院 教授の為ヶ谷秀一氏は、NHKの在任中、当時放送技術の先端であったハイビジョンの映像制作を担い、ハイビジョンCGと実写の合成技術を駆使した最新の番組制作に取り組むなど、最先端の映像技術による番組制作の手法を開拓してきた。さらには、為ヶ谷氏の働きかけにより、NASAが初めてスペースシャトルに日本製のハイビジョンカメラを搭載。地球に居ながらにして、宇宙からの鮮明な地球の映像を見せることに貢献している。 長年にわたり、映像制作においてNASAとの交流を深めてきた為ヶ谷教授が、NASAにおける映像コミュニケーションの位置づけや、今後のNASAでの活動やInterBEEの展示をはじめとした日本の映像技術力について、グラブス氏に聞く。Inter BEE Exhibition Report News Center Pick up 6

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